「バカなお坊ちゃん。ただの金目当てだったのに本気で愛してたんだぁ。あんたみたいな金があるやつはいいわねぇ。こんな楽な生活できて。」

アイツは恨んでたんだ。

金持ちのやつらを。

そのターゲットになったのは俺。

代償は“愛するキモチ”だった。


でも、希美だけは欲しかった。

自分が傷ついても相手の事を考え、

弱みを見せない。

純粋な心を持っていた希美が、

綺麗だと思ったんだ。