「はい。ゴール。」



先生が笑顔で、私達がもらった紙にハンコを押してくれた。












「"意外に"早く着いたな。」



意外に、を強調する冬真。













「は??何が意外にだ。おめーのが方向音痴だったじゃないか。」



風くんは呆れながら言っていた。








「確かに…」

私はボソッと呟く。






まだ冬真と手を繋いでいたため


ギュッと強く握られた。






なんだか…すごい視線を感じた。













多分…睨みつけられてる。





私は目を合わせないよう
「ほ、ほらっっ!早く集合場所行かないと、お昼食べられなくなるよ?」


と、誤魔化す。