「ん??」
ん??じゃなくて!!
「わ、私…ここじゃない…です。」
なんか敬語になっちゃった…。
ぷっ、と笑う冬真。
「やーだ。」
そう言ったかと思うと…
前の座席の横からヒョコッと顔を出す風くん。
「ラブラブのとこ悪いんだけどさぁ…そろそろ舞を返してもらえる?」
冬真は笑っていたのに、また無表情に戻り…
「やだ。」
さっき私に言ったやだ。とか違くて
声がすごく低く…不機嫌だった。
風くんは、呆れた顔をして…
「はいはい。んじゃ皆は揃ってるっと。」
そう言って大声で先生に班が全員いることを伝えた。
しばらく経つと…
またバスが出発した。