私は家に入るなりすぐ自分の部屋へと向かう。




確か誰かに声をかけられた気がするけど…

私は走っていたので
まったく分からなかった。











薄暗い部屋に入ると着替えもしないで
ベッドにすぐ倒れこむ。










どうしよう…

耳が熱い。ジンジンして…自分の心臓の音まできこえる。











私は自分の耳をおさえる。





それにしても…










冬真…最初はどいてくれなかったものの…
素直に最後はどいてくれた…。









なんでだろう…??





私は分からなくて、顔を枕に埋める。












「冬真…」








私は誰もいない静かな部屋で一人、冬真の名前を呟いていた…。