「っ…。」
冬真が私の耳に甘噛みをしてくる。
「耳。すんげ真っ赤。」
「だって…っ」
それは冬真のせいだぁ…
「ん?もっとしてほしいの?」
なっ…
「くすぐったいから今すぐやめてほしい。」
私がそう言うと…
「はいはい。」
そう返事して私から離れた。
…あれ…?
こんな冬真って素直にやめてくれる人だっけ??
「ほら。もう帰れよ。最後まで見ててやるから。」
私の頭をポンとして撫でる。
「う、うん。」
私は頷き、冬真が私の頭から手をどけると私は玄関まで歩く。
私は一回振り返り、冬真がまだいるか見てみる。
そこには、私を見つめる冬真。
「じゃあ…またね。」
「あぁ。またな。」
私は扉をあけ、最後にもう一回だけ冬真を見て扉を閉めた。