な、なんで…
「冬真がなんでここにいるの…?」
冬真は困った顔をして…
「買い物…??」
ん?疑問形??
私は冬真を指差しながら
「今から?買い物袋ないみたいだし。」
そう言った。
「あ…いや…やっぱり帰る。」
え…?買い物しなくていいのかな?
私がオロオロしていると…
「ほら、早く帰るぞ。」
その一言だけでも私の心臓がはねた。
私は冬真の隣へとかける。
ーーー…
それから久しぶりにたくさん話しながら帰った。
家の前につくと…
「じゃ、またな。」
「うん…。」
もっと話したかったなぁ…
私はまたねと言って背を向ける。
でもいきなり、後ろから抱きしめられた。
「えっ…」
「我慢してたのに…お前のせいだかんな。」
私をギュッと抱きしめ、耳元でそう囁かれた。
「冬真…?…っ…ちょ…やっ…」
私が呼ぶと、同時に
私の耳にキスをしてくる冬真。
それがくすぐったくて…
「んな声だすな。響く。」
それは冬真のせいだよっっ
でも後ろからギュッと強く抱きしめられているので、私は抵抗できない。
そして、周りは本当に静かで
普通に話してても聞こえるんじゃないかってくらい響く声。
「と、っま…やめ…」
私は途切れ途切れで言う。
「やめない。」
低い声が私の脳を刺激する。