シルバーリングだった…。
キラキラと輝いてて…
可愛い…
いーなぁ…私もいつかつけたいなぁ…
…まぁ、無理な話かな……。
私は諦めながら最後に値段を見た。
「うはー…」
つい声に出してしまった。
とても高校生が買える値段ではないと思う。
私はやっぱり諦め、お会計へと向かう。
ーー…
可愛いコップが買えて良かった♪
私は上機嫌で
家へと帰る。
多分、お店で時間を取りすぎたのだろう…
いつのまにか外は真っ暗だった。
「早く帰らないと…」
私は早歩きで家へと帰った。
その途中…
見覚えのある誰かの後ろ姿…。
「冬…真…?」
私は囁く位の小さな声でそう言ってみると…
聞こえたのか振り向く。
違う人…??
いや…見間違うわけがない…。
やはりその人物は…
「舞…。」
冬真だった。