チュンチュン…



ガバッ
「…。また見た…。本当になんなんだろ?最近になってよく見るようになって…。 」



「はぁ…。」




ガチャッ
「あっ、リリアン姫様おはようございます。珍しいですね、早く起きてらっしゃるなんて」




「私だって、たまには早起き位するわよ」


と、ぷぅと頬を膨らませて怒っているリリアン姫様


「クスクス、本当にリリアン姫様は素直で可愛らしいですね♪」




「それじゃあ、すぐお着替えしましょう♪」




「うん」





リリアンは、着替えをしてる間ずっと夢と約束の事で悩んでいました。




そして、着替えも終わったので広間に向かう事にしました。




広間につくと、まだお父様しかいませんでした。



「おはようございます。お父様」





「あぁ、おはようリリアン。今日は珍しく早いな、なんかあるのか?」




「もぉ、お父様まで私だって、早く起きる時位あります」



と頬を膨らませて怒った




「あぁ、ごめん。リリアンが早起きするのはあまりない事だから、嬉しくて」




そうしてる間に、お母様とナセニエルお姉様とアーウェルお姉様が揃った。





「おはようございます。」




「「おはよう、リリアン」」

(珍しいリリアンが早く起きているなんて…。これは、なんかありそうね)

と三人は心の中で思っていました。




そして、食事が始まり皆で楽しくお話をしてる時お父様が突然




「今日は、突然だが発表したいことがある。」




(やっぱり)と三人




(ん~。なんだろう??ナセニエルお姉様の事かな?)とマイペースなリリアン




「リリアン…。」



「…。はい?」
(えっ、私?」




「リリアンには、この国と隣国のパーズ国の第一王子のアーロン王子と婚約してもらう事にした」





「えっ…。」

(頭が、ついていけなかった。なんで?私は、あの男の子と婚約するんじゃないの?私は、その男の子以外の人との婚約なんて絶対に嫌)




「リリアンこの婚約は、もう決まった事だから…。破局はできない。」


と真剣な顔で言われた。




「でも、お父様…。」




「破局は、絶対に出来ない。破局したらパーズ国を怒らせてしまい、戦争になる事もあるからな」



(そんな、戦争だなんて…。)


「いいな、リリアン」




「…。はい」




食事を終えた、リリアンはナセニエルお姉様とアーウェルお姉様にあの男の子の事を話そうと思いました。




「ナセニエルお姉様、アーウェルお姉様ちょっとお時間よろしいですか?」




「「えぇ、いいわよ」」

(きっと、婚約の事だわ…。さっきのリリアンの顔凄く悲しそうな、切ない顔をしてたもの)




そして、三人でリリアンの部屋に行きました




「えっと、それで話っていうのは…。」



「ゆっくりでいいから、落ち着いて話して。」




「…。はい。えっと、これは13年前の話なんですが…。」