チュンチュン…


「…
「リ…ン……リリアン姫様」


私は、まだぼーとしたままの頭の中起きた


「おはようございます、リリアン姫様」


「ん~…。おはようノエル♪」


今日も見た…。



最近同じ夢を見る…。小さい、小さい頃の夢…。



私と男の子が、約束をする夢…。



最近になってよく見るようになった…。



私は、16歳になった今でもその約束を忘れた事がない。



私は、ずっと待っている…。その男の子が来てくれるのを…。



「リリアン姫様、早くお着替えして朝食にしましょう。準備も、もう出来てますし、王様達もお待ちですよ?」



「うん♪」




ミエルとは、私が幼い頃からずっと一緒にいて心許せる人のうちの1人、姉のような存在だ。
歳も5歳しか変わらない。ミエルは、とても魅力的な女性だ…。私と、5歳しか変わらないのに私とは全然違う大人の魅力を持っている。そんなミエルを羨ましく思う。



ミエルは、リリアン姫様が大好きで実の妹のように思っている。リリアン姫様は、最近またお美しくなられてる。小さい頃からずっと一緒にいますが腰位まである金色のなめらかな髪、桃色の頬、プっくりとした小さな口、白くきめ細かい肌、誰もが魅了する可愛らしい可憐なユリのような姫様だ。



姫様の支度が終わり、二人一緒に広間に向かう



広間には、リリアン姫様をお待ちになっているリリアン姫様の2つ歳上のアーウェル様と3つ歳上のナセニエル様、王様、王妃様がお揃いでした。




「「おはよう、リリアン」」




「おはようございます、お父様、お母様、アーウェルお姉様、ナセニエルお姉様」




私は、家族の皆が大好きだ。皆私に優しく、時に厳しくして私を成長させてくれる。こんな、優しい家族がのもとに産まれてきて私は本当に幸せだと思う。



「今日は、ナセニエルの婚約発表のパーティーを開きたいと思う」



ナセニエルお姉様には、一つ歳上の恋人がいる。 隣国のヒース王子様だ。ナセニエルお姉様とヒース王子はとてもお似合い、互いに愛しあっている。二人ともいつも幸せそうな顔をしている。私は、そんな二人が羨ましい。