そして夜になり、リリアンは庭の噴水に向かいました。




そこには、もうアーロンが待っていました。




リリアンが来たのに、気がついたアーロンは

「随分と遅かったな、図書室で俺が言った事忘れたかと思った」



とリリアンが来てくれたのが嬉しかったのか、アーロンの頬が緩んでいます。



「で、話って何?」




「あぁ、えっと、それは…。まぁ、今日はこんなに星空と満月が綺麗なんだから話でもしようかな…?って思ったからさ」


と恥ずかしそうに言うアーロンが可愛く思えたリリアンは、クスッと笑い


「いいわよ。そういえば、貴方と婚約してからあまりお話していないものね。互いにあまり知らないものね。」


とリリアンは優しく笑った


それから、二人は他愛のない話を楽しく話たのでした。


結構な時間がたち、リリアンが部屋に戻ろうとアーロンに言った時



「ちょっと待って…。まだ、言いたい事がある…。」


「ん?何、まだあったの?」



とリリアンが言ったのに、アーロンは何も話出しません。



リリアンがそれを待っていると、ついに決心したのかアーロンがリリアンの目を見て




「………………僕のお姫様になってください……/////」


(えっ…………………。どういう事??これは、夢???………………………………まさか、アーロンって………………)



「…………あの時の男の子?」



「…………うん///」




リリアンの目からほ、たくさんの涙が溢れていました。

「えっ、急にどうしたの?なんか、俺言っちゃた??」

と焦るアーロンに対してリリアンは



「ウッ、グスッグスッち、違うの嬉しくて…………。ずっと待ってたの、あの時の男の子が私を迎えに来てくれるのを…………ぅ、グスッグスッ」


涙を流しながらリリアンはアーロンの目を見てそう言った。


「…………そんなんだ…………。待たせてごめん…………」


申し訳なさそうにアーロンは、いいリリアンをそっと抱きしめました。



「ぅぅ、、そうよっ!どれだけ私が待ったと思ってるの、グスッグスッ…………。私は、貴方との婚約が決まった時凄く悲しかったし、もうどうしたらいいかんからなくて、胸が締め付けられて…………グスッグスッ…………毎日あの時の夢は見るし…………グスッグスッ」




「うん、ごめんね…………。お待たせ。」



「…………うん」




「それで、リリアン返事は?」


とニヤリとした笑みで聞いてくるアーロンに対してリリアンは


「…………はい///…………」


と静かにアーロンの目を見て恥ずかしそうに言った。



「はぁ、またか…………。もう、限界…………」


と言い、リリアンの涙を親指で優しく吹き取り、リリアンに優しくキスをしました。




「…………なっ///」


「もう、一回する?」ニヤッ



「しっ、しない//」



そう言っているリリアンを愛しく思った、アーロンはリリアンのおでこにそっとキスを落としました。



更に、真っ赤になっていくリリアンですがアーロンの優しい目を見てそっと目を閉じました。



そして、二人は互いを愛しあいキスをしました。



その幸せそうな、二人の姿を綺麗な星空と満月が照らしました。



おしまい