前の私と同じなんだ。




ただ待っている人が違うだけ。




百合はここにちゃんと立ってるけど、




千愛ちゃんはもう、






どう頑張ったって、






いないし、見えない。





「じゃ、私も待ってる」





私は琳のとなりに座った。





「じゃ、百合も」




百合も琳のとなりに座った。





しばらくただ座っていて、





百合が沈黙を破った。




「.....何してんの、百合たち」




「わかんなーい」




「行く?」




「上杉こないし、行こうよ!!!」




琳が最初にたつ。




「うん。行こう」





「もう、遅刻だよ」




「上杉待ってました、って言えばいいよ」




「鼻で笑われるね」




「いや、爆笑かも」