「分かったから。鼓膜やぶれるぅぅ」





「聞いてね!!驚かないでよ」




「うん」





琳の目はキラキラしていた。





すごく輝いていた。





「付き合うことになったのー!!」




「.....は?誰と?」





「え、彼氏と」




「いや、それは知ってるけど、彼氏って誰?」





「だから、うちの彼氏と」





「う、うん?」





ダメだ。





話がかみ合っていない。




言葉のドッヂボールだ。




「それは、テニス部の彼氏でいいのかな?」





「うん!!それ以外に誰がいるの」




「そっか。おめでとう!!!」





「.....ってか大分前から付き合ってるんだけどねー」




「それは違うよ」




あはは、と笑った。





向こう側から百合がくる。





すると、いっきに琳の顔が暗くなったのが気になった。