チャイムが鳴って先生が来ると 咲英ちゃんは自分の席に戻って行った 「…なぁ、松下」 小声で春くんが私を呼んだ 「…どしたの?」 「………何でもない」 「……?」 春くんは様子がおかしかったけど すぐにまた寝てしまって でも、何故かあの赤くなった顔が 頭から離れられなかった ……もしかして、咲英ちゃんのこと…