さっきまで真っ直ぐ俺を見つめてた視線はそらされていて。




素直に、純粋に。




頬を染め、俯くキミを


愛しいと思った……。








『何か言いなさいよ……』






少しぶっきらぼうな言葉とは裏腹に美琴の声は小さくて、弱々しい。



こんな美琴、初めて見たかもしれない。




父親同士が親友で小さい頃からずっと一緒だったけど。




こんなにも無性に




抱き締めたいと思ったのは初めてだ。