突然大声を出して振り返った美琴にビクンと心臓が跳ねる。




それと同時に言葉を失う。




だって振り返った美琴の顔はびっくりするくらいに真っ赤だったから。








でもその視線は真っ直ぐ、俺を捕らえる。




回りの音が全部消えたみたいに静かに感じる。


聞こえるのはバカみたいに音をたてる俺の鼓動だけ。















『私、将光が好きなのっ!』