「静かに、静かにしろ。」


そう先生が叫ぶと、彼はみんなにむかって挨拶した、
「藤田瑛磨(エース)です、よろしく。」
とだけ。

本当に彼は、さりげなくセットされてる髪、パッチリとした二重、そんな彼は誰もが振り向く顔立ちだった。

「じゃ、藤田は…そうだな相沢の後ろの席あそこだわかるよな?」

「はい。」
とだけ言って彼は自分の席に座る。

「みんな仲良くしろよ。」
と言って先生は教室を出た。


途端にみんなは藤田君の周りに群がって、「好きなタイプは?」とか「何処からきたの?」とか「彼女っているの?」と色んな事を聞いている。


私は、たくさんの質問をされている藤田君が哀れだと思った。