それからは落ち込んでいた。

あの時の自分に腹が立つ…。

部活を休み帰ろうとしたとき……

「佐原!?」

その声は矢野だった。

「部活サボりか?」

「違うよ!!」

矢野と話すと落ち着く…

私達は校門を出ようとした。

そのとき背中に寒気がきた。風邪とかじゃない…。

私は恐る恐る後ろを振り返ると…遠くの方に

















佐藤がいた。


遠くの方から見ていた彼は悲しそうな顔だった。

「どうかした?」

「いや…なんでもない」

そして校門を出た。

そして何年かぶりに矢野と2人で帰った。


帰ってからもフラッシュバックする。

佐藤の顔…。

その日は泣いた。