急に起こった出来事で動揺していると、

「ごめんな。さっきのは同僚で俺の親友。彼女できたって言うと会いたいって止める前に行っちゃった。びっくりしたよな」

「そうだったんだ。みんな優しそうないい人達ばかりだね」

夏輝は恥ずかしそうに頷いた。


「そういえば、椿、四季好きなのか?」

どうして、ここの先生達は四季にこだわるんだろう。
好きなのかな…。

「うん。好きだよ…私、体が弱くて入院ばっかでさ、両親は共働きで忙しかったんだ。辛いとき、寂しいとき、嬉しいとき、楽しいとき、いつも支えてくれたのは四季だった。私は四季の歌声に、歌詞に救われた」

夏輝はなぜかびっくりしていた。