確かに....。
私は運命の恋がしたいと思っている。
でも.......。
「再会っていうのが引っかかるなー」
再会。
またもう一度出会うって事。
私にそんな相手いたっけな。
「さや前に言ってなかった?幼稚園の時にらぶらぶだった男の子がいたって」
あー、そんな事も言ったっけな。
その男の子は......。
「それって空くんの事?空くんとは私もう10年くらい会ってないんだよ?」
空くん。名字は忘れた。
幼稚園の時に一番仲良しだった男の子。
「会ってないからこそ運命の再会なんだよ!」
そう力説するみーやん。
「ほら!さやがやる気がないなら勝手にやっちゃうよ!」
「あー、うん」
みーやんが何か言っているけど私は別の事、空くんの事を思いだしていた。
空くんとは結婚の約束までした。
何があっても私の味方だと言ってくれた事もあった。
今思い返せば幼稚園児の可愛いお遊びだったのかもしれない。
それでも、小学校に上がって友達ができなかった時、私の支えになったのは時々思いだす空くんの笑顔だった。