「あー、じゃあ苅原の後ろに机用意したからそこ座って」

私の後ろかよ…

関戸亮介は軽く会釈して私の後ろまで歩いてきた。

「……」

なぜか、目が合う。

彼はそのまま私の隣を通り過ぎた。

後ろに座ったのを気配で確認する。


…あれ?

何だろ、この感じ…


そこで私は思い出した。


勢いよく、後ろを振り返る。

彼は笑っていた。


「りょーちゃん…?」

「やっと思い出したのかよ、ばーか。」