ちょうどチャイムがなり、竹原は慌ただしく教室から出て行った。
「騒がしい野郎だな…、あいつ、なんなの?」
「あー、私の幼馴染。竹原修也。まぁ腐れ縁ってやつだよ。」
「ふーん。彼氏?」
「まさか!竹原はそうゆうんじゃないよ。…でも、なんだかんだいっつも一緒に居るかな」
そういえば、竹原って私以外の友達と遊んだりしてるとこ見たこないような…
「お前はそ~思ってても、向こうは違うかもしれないじゃん。」
「は?竹原が?」
りょーちゃんはこくんと頷いた。
「いやいやいや、ないないない。絶対ない、ないよーってか、なんでそんなの関戸に言われなきゃなんないの?」
言ってから自分でも驚いた。
すっと関戸って言ってた。
「あ?…、なんでもだよ!」
また関戸は机に突っ伏してしまった。
「訳わからん…、ねぇ夏花?ってあれ…」
知らない間に夏花は席についていた。