それ以来裕也は何故か静音が気になり、
静音が若女将を勤めている料亭に通うようになった。



けれどどれだけ通っても
静音にとって裕也はただのお客でしかなく、

むしろ静音は裕也に苦手意識を抱いていた。





自分を見るときのギラギラとした瞳。何を考えているかわからない温度の籠もっていないしゃべり方――。


静音はそれが怖かった。