『今、私を巻き込んじゃいけないと、

思ったんじゃないの?』


「へっ……?

ど…どうして…?」


私は、香苗さんの発言が図星だったから
反対できなかった。


『…ふふっ。

小春っていつも、他人優先だから…これくらい、私にもわかるわよ。


私は小春のためなら…、
どんな事にも巻き込まれたっていいわ。


私も、すぐに倒れるような
人間じゃないし……。


それに、小春だって…
大切な仲間がいるじゃないの…。』



“大切な仲間”


私にも、仲間って呼べる人達が
いたんだね……。


拓海さん…

碧君…

奈実さん…

絵莉さん…

香苗さん…

加藤さん…

その他の先輩メイドさん…

クラスメイト達…

それに、お父さんや動物さん達まで…



私は、1人じゃない。



そう思うのと同時に……、
涙が溢れた。