◻ ◻ ◻下に降りると…◻ ◻ ◻



真ん中には大きくて長いレットカーペットが敷かれていて……、


その両脇には…(多分)ここで働いている従業員全員がズラッて並んでいた。


わー…加藤さん……!


私の手を離して
いつの間にか何処かに行っちゃった(泣)


私、どこで立てばいいの!?


そう思った私は、キョロキョロ見渡して


見つけた、レットカーペットの
1番前の真ん中に立っている
拓海さんに聞いてみる事にした。


「た…拓海さん!」


『小春…、なんか用か?』


「い…いえ。

私は、どこに並べば良いのかと……。」


『1番前のそこ…。

その端っこの所に立っていろ。』


「は…はい。」


いつもと違って優しくない拓海さん…。

声音が低くて飛び上がりそうになった。