どれだけ、辛かっただろうか。


家族や一族の皆が殺され、
たった一人生き残った幼い日向。


しかも、人間の世界にだ。


人間にバレないように、
常に気をはっとかなきゃいけない。


そんな生活を数年間ずっと続けてきた訳だ


きっと寂しかっただろう。
きっと怖かっただろう。
きっと人間が憎かっただろう。


それでも必死に生きようとしてる日向。


俺は何も知らずに
こいつにいろいろ無理させちまってた。


気が強く負けず嫌いな日向だからこそ、
ずっと耐えてたんだろう。


そして、強い日向だからこそ、
誰かに頼る事なく、
一人で頑張ってたんだろう。


そんな日向だからこそ、






守ってやりたい







そう思った。