「ねえ、うちね、サクラに隠してたことがあるんだ。」



モモがいきなりそんなことを申し訳なさそうに言ってきても驚かなかったし、エンジくんのことだろうなとも予想がつく。



今更でしょ~、とか心の中で思いつつも、私もモモを責めることはできないななんて思った。



あ、ミルキー食べたいな。



キティのカバンからミルキーを取り出して口に放り込んでから、にっこり微笑んで「そっかぁ~。サクラもモモに言わなきゃいけないことがあるの...」なんて申し訳なさそうに言う。



自分のことをサクラっていうのは、そのほうが私の顔にぴったりだし、しゃべり方もかわいく見せるためにぶりっ子風に言う。