そのとき、胸がきゅんっとなって 体が熱くなって。 急にじぶんで言った言葉がはずかしくなって。 それからわたしは俊にいに会わなくなった。 正確にはあえなく、なったのだ。 俊にいは外国へ行ってしまったから。 そうこうしているうちに、10年が経とうとしていた。