「うわ、俊にぃ」 「何ぼーっと歩いてるんだ?」 「ぼーっとなんてしてないもん」 「嘘だね」 「もう!何で俊にいには何でも分かっちゃうのかな?」 わたしの質問に俊にいにはくすっと笑ってわたしの頭を撫でてくれた。 「何年お前の兄ちゃんやってると思ってるんだ?」 「うーん、何年だろ?」 「いいから、相談してみろよ。どうせあいつなんだろ?」