「ありがとう…」



ホントは、なにもかも不安でいっぱい。



それは、



もう……



郁実がいなかった頃の自分には戻れないって、わかってるから。



今、ここに郁実がいないだけで、



心にポッカリと穴が開いているような気がする。



ホントに退学しちゃったら……



あたし、しばらく立ち直れないかもしれない。










友ちゃんに連れられて、教室に戻った。



先生はまだ来てなくて、クラスメートの白い目があたしに向けられているのがわかる。



今まで仲が良かった子も、あたしたちに近づいて来ようとしないし。



さっき先輩からメールのことで声をかけられたぐらいだから、



同じ学年の子にはほとんどまわってるって考えてもいいのかもしれない。