ううっ…なんか、屈辱。


「今から確かめてやろっか」


女子に顔を寄せ、フッと笑みをこぼす井上くん。


いやーっ!変態っ!!


「やんっ、みんな見てるぅ」


そこの女も、変な声出すなぁーっ。


あたしは大慌てで、廊下と教室の間にあるスリガラスの窓を閉めた。






「アイツ、やっぱ嫌い!」


「あ~あ、真央のこと覚えてなかったね。昨日のはインパクトあったのにねぇ~」


友ちゃんが残念そうにしてる。


「どーでもいいよ」


「郁実くん、今はあの子を狙ってるのかな。最近よく一緒にいるとこ見かけるよねぇ」


「知らないっ」