友ちゃんの目が、完全にハートになっている。



廊下では、2・3人の女子に囲まれた井上くんが。



寝不足なのはホントなのか、なんだか気ダルそうに歩いてる。



いつもは…どうだっけ。



注目してなかったし、よくわかんないや。








「郁実~、今日一緒に帰ろうね」



「お~」



「やった。帰りに迎えに行くね」



「ん…」



そんなやり取りが聞こえてくる。



相変わらず、モテモテだし。



あれがアイツの、コッチに残る理由なんだよね。