「知ってる期間が長くても、こんな郁実は知らないよね？郁実に甘いセリフを囁かれると、くすぐったいの。

今朝だって……あたしが好きだって、何度も…」



「やめろって言ってんのよっ!!嫌っ……もう、そんな話聞きたくない。ワァーッ……」



白雪さんは、取り乱してその場に泣き崩れてしまった。



周りにいた女の子たちも状況を察したのか、白雪さんを抱えて急いでトイレから出ていった。












あたし……白雪さんを打ちのめせた？



今までやられたことを、全部し返した気分。



だけど……



気分が悪いのは、どうしてなんだろう……。



言いたいことを言って、スッキリしたはずなのに……なんだか心が、ズシッと重い。