「ウソ、ちょっとからかっただけ。ホントは、仕事の話」
「し……仕事?」
「テレビ見て、俺をスカウトしに来たんだって」
「う……わ、最悪」
「最悪?なんでだよー、俺の夢への第一歩じゃん?」
「お母さんが……あんなこと言うからだ。これから、色んな人が、郁実を誘惑するんだ……」
「誘惑って。ちゃんと、一番条件がいいところで話つけるから。それならどうかな」
「う……ん……」
お母さんが報道陣の前で話したのは、郁実はまだ学生だからこういう風に取材に来られても困るっていうことと、
アイドルになりたくて夢に向かって頑張っているので、そのうち嫌でもテレビへの露出が増えるっていうことを、勝手に話してしまったの。
郁実の夢は、アイドルじゃないのに……。
その発言のおかげで、あたしの不満は溜まる一方。
「し……仕事?」
「テレビ見て、俺をスカウトしに来たんだって」
「う……わ、最悪」
「最悪?なんでだよー、俺の夢への第一歩じゃん?」
「お母さんが……あんなこと言うからだ。これから、色んな人が、郁実を誘惑するんだ……」
「誘惑って。ちゃんと、一番条件がいいところで話つけるから。それならどうかな」
「う……ん……」
お母さんが報道陣の前で話したのは、郁実はまだ学生だからこういう風に取材に来られても困るっていうことと、
アイドルになりたくて夢に向かって頑張っているので、そのうち嫌でもテレビへの露出が増えるっていうことを、勝手に話してしまったの。
郁実の夢は、アイドルじゃないのに……。
その発言のおかげで、あたしの不満は溜まる一方。