しかも、会いたかったって言ってしまったかも。



ホントは、「今来てくれてちょうどよかった~!」って言いたかったんだけど……



ま、いっか。








「上がって?」



あたしは強引にミキオくんを家の中にあげた。



当然、ミキオくんは驚いている。



だけどすぐに、笑っていた。



「真央ちゃんって、こんな積極的だっけ? あれ、俺、歓迎されてる?へへっ」



「タイミングいいよ~。ミキオくん、最高!」



「……そお?真央ちゃんって、やっぱイイな~」



ミキオくんがあたしの頭を撫でてくる。



「へっ!?」



今度はあたしが驚く番だった。









「やっぱ、マジで付き合っちゃおっか。俺たち」



ええっ!?


ニコニコと笑って、あたしの腕を取ってくるけど、それは却下!



あたしはミキオくんの腕を、強引に引きはがした。



「そんなの、約束が違うよ。井上くんの前だけで、演技できてればいいことでしょ?」