休み時間になり、あたしは璃空と瑠璃の後を追って屋上へとたどり着いた。

「璃空、話ってなに?」

「あのさ、、、」

あたしはガス室の後ろで2人の話を聞いていた。

「どうしたの?話ってなに?」

「オレさ、瑠璃のことが好きなんだ。」

「えっ、、、本気?」

「ああ。本気だよ。付き合ってくれ。」

「いいよ。実はウチも璃空のこと好きだったんだ。」

「両想いだったんだ。オレ達。」

「うん。そうだね。でも、もう友達じゃなくてウチの彼氏なんだよね。」

「当たり前だよ。瑠璃はただの瑠璃じゃなくてオレの瑠璃だもんな。」

「うん!」

もう璃空は瑠璃のものなんだ。

どうして、思い通りにならないの?

ただただ、涙が出るばかりだった。

「このこと亜璃に言ってもいい?」

「いや言わないでおこう。アイツのことだから、気使うぞ。」

「そうだね。彼氏の言うことは絶対だからね。」

「親友よりも大事なのか?オレのこと。」

「当たり前でしょ。あたしの大好きな彼氏だもん。」

「オレ、瑠璃のこと好きになって良かった。」

「あたしも!璃空のこと大好き!」

ウソでしょ、、、。どうして?

親友よりも彼氏の方が大事なの?

あたし裏切られたの?

信じてたのに、、、。

「よし!普通にしとけよ。」

「はーい。」

もう光がない。道もない。

その日から瑠璃と璃空から少し避けるようになった。

あたし自身の心は狂ってる。

だけど今はただ泣くことしか出来なかった。