瑠奈「はじめまして。冬樹さん時雨さん。私は瑠奈と言います。今は黒狼の倉庫でお世話になってます」
軽く自己紹介をして頭をぺこりと下げる。
冬樹「へぇ。黒狼の倉庫ねぇ。よろしく〜瑠奈ちゃん♡」
時雨「冬樹と隼人がうるさくてごめんね。騒がしいけどくつろいでいってね」
双子といっても2人が放つ雰囲気は全く別物で冬樹は活発で瑠璃子や隼人と似ていて、時雨はどちらかと言えばおとなしめで健人に似ている。
それでも、2人はそっくりだ。
隼人「瑠奈。そろそろ帰るか?」
時計を見るともう5時になろうとしている。
瑠奈「うん。あんまり長くいると翔が怒りそうだし」
ふふっ。翔の怒った顔が頭に浮かぶ。
そのとき、ぎゅっと2つの手が握られる。
健人「え〜。お姉ちゃん帰っちゃうの?」
片方の手を握ったのは健人くん、ウルウルと大きな瞳が潤っている。
瑠璃子「ぜひ泊まっていって〜!ウチは男の子しかいなくて女の子が来るのなんて初めてなのぉ〜!泊まって〜〜!瑠奈ちゃん〜」
駄々をこねる瑠璃子さん。
冬樹「お!泊まっていきなよ。俺らも今帰ってきたばっかりだったし」
時雨「瑠奈ちゃんがいいなら、ウチは歓迎するよ。」
双子までもが後押ししてくる。
ど、どーすれば。