ところで、私の名前だが…
「マローン?どこ行ったの?」
そう、まろんだ。
ちなみに、 おす である。
私は拾われた当時から御主人、魅羅望(ミラノ)によく話を聞かされている。
主にチューガクやブカツ、バスケのこと。
まぁ、それで私が楽しいのだからよいのだが。
御主人、最近は妙にそわそわしていて、何でも、魅羅望の想い人である武瑠(タケル)に自分の気持ちがバレていると言うのだ。
いわゆる、恋の相談というやつだ。
「ミャオォン」
遅くなると後々面倒なことになるので素直に返事をしておく。
「あ、よかった。まろんいた。話聞いて~(泣)」
言いながら、魅羅望が自分の太ももを叩くので、そこに ちょこん と座る。
すると、必ず魅羅望は満足気な顔をしてから、話し始める。