「1組かな~、美空見てないの?」


「見てたらこんなに驚いてない―!!
ねねね、案外隣りの4組だったりするかもよ?」

「え~?
じゃあ…見てみる?」


「早く―早く―っ」



好きな人に会えるだけで、こんなにも人は幸せになれるのかな?




―私達は4組のドアを開けた。




「居た…。」



「えっ?どの人?
ねぇ美空、固まってないで教えてよ―。」


「無理無理無理!!
やっぱ無理―っっ!!」

―そう言い美空は走って行った。



「えっ!?
ちょちょちょちょっと待ってよ!
ここまで来て何してんの―…。」


私は美空を追っかけようとした…そのとき。




「「ドンッッ」」




「痛―…」






―あの人と出会った。