「見て見て!!満月!!」


あの人は満月を指差しそう言った。


「本当だぁ!キレ~。」


私も笑顔で見とれてしまった。


その後あの人の背中を見た。



「ん?どうかした?」



「いや…、何か以外だな~っと思って…。」


「そう?
俺結構好きだよ、月とか星とか。
動物も!!」


「えぇ~嘘だぁ!?
絶対似合わないもん。」

「動物見ると胸がキューンと、こう、ね?」


「うわ~気持ち悪~。」

「失礼な!
うさぎとか、かなり可愛いじゃん!」


「可愛いけど似合わないよ~。」





いつの間にか隣りに並んで歩いてた。



いつの間にかに笑顔になってた。



いつの間にかに会話を楽しんでた。



いつの間にかにもっと一緒にいたいと思ってた。




君を見る目が変わったのは、満月の綺麗な夜でした。