―授業終了。


「あ~お~い~」


「美空っ早く行かなきゃ園部くんと長く話せないよっ!
はい、行こ行こ。」


「でもやっぱやっぱ改まってっていうのは、ちょちょちょちょっと無理かも~。」


「ふはっ美空緊張しすぎだってば!!
リラックスリラックス。」


「うん…。
頑張るわ!!」


「あ!
ほらっ園部くん待ってるよ、
行ってらっしゃい。」


「え!?うち1人で!?」


「当たり前でしょ、
私が行ったって話すことなんてないもん。
ほら、はやく!」


「行ってきま~す…。」


そう言い、美空は心細そうにトボトボ歩いて行った。


『美空っ頑張って!』

私は小さい声で応援していた。


「ま、、待った?」


「ううん、全然!
それにしてもお前変わったな~!
なんか…。」


「なんか…?なに?」


「いや…何でもない!
あのさ、今日空いてる?

今日友達と遊ぶんだけど、よかったら一緒にどう?
佐倉さんも!」


「え…うん!!
いいよっ!!」


「やり~!じゃあさ、~。」


その後は予定などを話していたらしい。


私が聞いていないところで事がどんどん進んでいった。



"キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン"



「あ、じゃあ後で!」


「うんっ後でね!」