修也side

時はあっという間に昼休み。

資料室の中で桜田を待ちながら、

授業中、ずっと沢嶋は不機嫌そうな顔をしていたことを思い出す。

あぁ。完璧怒らせたな。

思わず苦笑いする。

昼休み、俺が教室を出る時だって

「昼休みに約束したのに。」

と言ってきた。

それを何とかなだめて(ちなみに帰りに沢嶋が買うフルーツ牛乳は俺のおごりとなった。)

やっと教室をでることができた。

…それにしても、相談って何だ。

すると、扉がガラリと音を立てて開き、桜田が入ってきた。

「…あ!ごめん川村君!お待たせ!!」

「…別にそんな待ってはないけど。で、相談って?」