一緒に掃除は必至なわけだな。

俺の部屋で二人きりの時に今日みたいなことされたらどうしよう。

でも他の男子にとられるぐらいなら、キスぐらいしちゃってもいいかもしれない。

どうせ、愛してるの意味も分からない奴だし。


……って、ダメだろ。

キスぐらいって、その考えからして危ないだろ。

歯止めが効くかわからないのに。

…うわあ、俺って最低。

沢嶋を傷付けかねないところだった。

姉貴の一言でここまで焦るとか、どんだけ余裕ないんだよ。


ああ。何かマジで自己嫌悪。


「修也ぁ!!!!!」

再度母親の怒鳴り声が聞こえてきて、俺はスマホをソファに放り投げてダイニングに戻った。