「…日娘!あんたあの馬鹿とお昼食べて、あたしとの約束すっぽかしたでしょ!?一緒に食べようって言ったのに!!!」

あの馬鹿、とは江崎君のことですね。

「…ご、ごめん!江崎君とお話してたらすっかり忘れてた!!」

「もー…、信じらんないー…あたしよりあの馬鹿のほうが大事?」

「そういうわけじゃないよ!本当にごめんってば!」

「…今度ジュースおごってよね。」

「分かったってば…。」

私がそう言うと、亜美ちゃんは、じゃあ許す。といたずらっぽく笑いました。

あ、そうだ。ちょうど今考えてた、この前の『イケメン』って何か聞いてみよう。

「…ねえねえ、亜美ちゃん。」

「何?」

「…イケメンって何?ほらこの前みんなで川村のことイケメンだねって…むぐっ!!!」

いきなり亜美ちゃんが手で口を塞いできました。