「お先。」

俺はトイレを出ると、教室に戻った。

相変わらず沢嶋が厳しい目を向けてくる。

俺の顔をじーっと見つめてきた。

…なんか笑える。

「…大丈夫だって。」

「信用できない。」

「…つか、なんでさ…、俺に構ってくんの?」

席について、言う。

「…えー……、無愛想で、冷たくて、うわー嫌な人だなーって思うけど、チャコに餌あげてたり、笑ったり、悲しそうな目したり、なんかほっとけないなって。」

「…。」

こいつ、マジ変人。