『川村くぅーん、ちょーっと付き合ってくんないかなぁー?』

『俺らいま最強にムカついてんの。ちょっと俺らにボコされてよ。』

放課後、廊下で三年のヤンキーすれ違ったらその場でボコされた。

変に対抗してボコされる時間が長くなっても面倒だったし、黙って殴られてやった。

終わった頃には体中が鈍く痛かった。

風呂で見てみたら全身ひどいアザ。

つか、自分で言うのも俺に関わるといいことねぇと思う。

『川村のダチ』っていうだけであいつらに目ぇつけられるから。

だから俺はなるべく友達って作らないようにしてる。

友達といえば、せいぜい幼馴染で同じクラスの江崎ぐらい。


「よ、川村。」

「……江崎。」