声のした方を見ると、そこには制服姿の桜田さんが立ってました。

ぎゃああ。最悪。

…ま、また何かされませんよね?

「…ははっ、大丈夫だよ。何もしないって。」

いやあ心が見透かされてる。

「…ほんとだよ?まぁ、怖がられて当然かぁ。」

「あの、いや、その、なんかごめんなさい!」

「え?何に謝ってんの?だから何もしないってー。」

桜田さんはそう言うと楽しそうに笑いました。

「…あ…そういえば、」

「え?何。」

「高橋君とは…。」

あれからどうしたんですか。

「…ああ。桜田さんはちょっと悲しそうに笑って

「まだ、口、聞いてないんだ。あたし、光希の正義感ナメてた。…惚れた弱み…みたいので許してくれるって思ってたんだけど、もーぜんぜん。ただの嘘付きとしか見てくれないの。…あ、ううん、日娘ちゃんのせいじゃないよ?私のせい、だから。」

「…ごめん、嫌なこと聞いて。」

「ああ、ううん、全然。」

桜田さんがくすっと笑った。