日娘side

「…日娘…大丈夫?」

「席替えしたい…。」

あれから私は亜美ちゃんと仲良くなって、お互いを下の名前で呼ぶようになりました。

うん。順調なんです。

隣を除けば。

だって動物好きで、ちょっと笑って、あれやっぱりこの人いい人かなって思ったのに。

あれからというものまた無表情なんですもん。

「…もーこの人何考えてるかわかんないんだもん!」

無愛想君を指差して言うと亜美ちゃんが真っ青な顔をして

「ぴ、日娘っ!!!!」

と言ってきました。

無愛想君はこちらを見ようともせず、また本読んでます。

でも、いつもと違ってマスクしてる。