side日娘
川村と喧嘩してから一週間。
いつも一緒に来ていた学校もバラバラに来るようになったし、口も聞かなければ目も合わせない。
苦しくて辛いけど、悲しい顔ばっかりしてられませんもんね。
しっかりしないと。
…そして、
始まってしまいました。
ええ。始まりましたとも。
文化祭の体育館のステージを使用した本格練習!!!!
佐野君が王子役に立候補してくれたおかげで何とか王子不在の『ラプンツェル』の劇は免れました。
小道具係、大道具係の人が頑張って作ってくれた衣装やセットはとても本格的で、思わず
「わぁっ」
と声を上げちゃいました。
「…沢嶋さんは、綺麗な心を持ってるんだね。」
「え?」
佐野君がにこりと私に笑いかけてくれました。
「だって、こんなセットに本当に感動したような顔をするから。」
「ダメだよ。こんなセットとか言ったら。みんなが時間を割いて作ってくれたせっかくの舞台なんだから。」
私はそう言うと、まだステージ上で作業をしている大道具係の子に
「おーい」
と声をかけた。
川村と喧嘩してから一週間。
いつも一緒に来ていた学校もバラバラに来るようになったし、口も聞かなければ目も合わせない。
苦しくて辛いけど、悲しい顔ばっかりしてられませんもんね。
しっかりしないと。
…そして、
始まってしまいました。
ええ。始まりましたとも。
文化祭の体育館のステージを使用した本格練習!!!!
佐野君が王子役に立候補してくれたおかげで何とか王子不在の『ラプンツェル』の劇は免れました。
小道具係、大道具係の人が頑張って作ってくれた衣装やセットはとても本格的で、思わず
「わぁっ」
と声を上げちゃいました。
「…沢嶋さんは、綺麗な心を持ってるんだね。」
「え?」
佐野君がにこりと私に笑いかけてくれました。
「だって、こんなセットに本当に感動したような顔をするから。」
「ダメだよ。こんなセットとか言ったら。みんなが時間を割いて作ってくれたせっかくの舞台なんだから。」
私はそう言うと、まだステージ上で作業をしている大道具係の子に
「おーい」
と声をかけた。