………。

はぁ。

俺本当に何やってんだろ。

『沢嶋を助けたかった』んだろ?

それなのに俺は何してんだよ。

自分馬鹿だ。

「…あー、最悪。」

学食でソーダでも買って気持ち入れ替えるか。

あ、でも駄目だわもう時間ないわ。

しかも思い出してみればお昼からしか自販機の電源付いてないわ。

あーほんともう何なの。

マジで頭こんがらがる。

今からでも謝るっていうのが最善策なのに、

それを許さないくだらねえプライド。

…あー、ウザい。

でもどーせ、こういうのって気付いたら仲直りしてるモンだろ。

ならここまで悩んだってしょうがないじゃん。

でももし仲直りできずに、沢嶋との仲が悪化したらどうすんだよ。

あー、もう、何でこんなに焦ってんだ、俺。

元はといえばこじれたのって俺のせいじゃん。

あの時素直に謝れてればよかったんじゃん。

「……マジイラつく。」

俺はそう言うと盛大な舌打ちをして壁にもたれ掛かった。