日娘side
「…ごめんなさい。」
「いいよ、気にしなくて。叩いたぐらいで壊れる机なんて、不良品だしな。もし今日沢嶋が壊さなかったら、急に壊れて川村が怪我をしていたかもしれない。」
担任の松本先生が笑いながら言ってくれました。
怒られなかった。
この人、仏様だ。
拝みたい。
「…それにしても沢嶋、よくできてるなこの作文。」
「え?ああ…。」
作文のプリントを提出したら先生に褒められました。
テーマは『大切な人』
最初は誰書こうか迷ったんですけど悩みぬいた末に川村のことを書きました。
お母さんのこと書こうとも思ったんですけど、何書いたらいいかわかんなかったんです。
いつもお人形と絵本をたくさん買ってきてくれること。
とても頭が良くて勉強を教えてくれること。
そして、私に隠し事をしていること。
…ああ、また思い出しちゃった。
「川村…の事か。お前ら付き合ってるんだな。」
「……付き合ってる、というか…お互いに『ラブ』っていうか…」
「なんだそれ。」
先生は笑いながら机から薄い紙を出しました。
「…ごめんなさい。」
「いいよ、気にしなくて。叩いたぐらいで壊れる机なんて、不良品だしな。もし今日沢嶋が壊さなかったら、急に壊れて川村が怪我をしていたかもしれない。」
担任の松本先生が笑いながら言ってくれました。
怒られなかった。
この人、仏様だ。
拝みたい。
「…それにしても沢嶋、よくできてるなこの作文。」
「え?ああ…。」
作文のプリントを提出したら先生に褒められました。
テーマは『大切な人』
最初は誰書こうか迷ったんですけど悩みぬいた末に川村のことを書きました。
お母さんのこと書こうとも思ったんですけど、何書いたらいいかわかんなかったんです。
いつもお人形と絵本をたくさん買ってきてくれること。
とても頭が良くて勉強を教えてくれること。
そして、私に隠し事をしていること。
…ああ、また思い出しちゃった。
「川村…の事か。お前ら付き合ってるんだな。」
「……付き合ってる、というか…お互いに『ラブ』っていうか…」
「なんだそれ。」
先生は笑いながら机から薄い紙を出しました。